名古屋グランパスエイト 資金力はあるのにJリーグでは弱い

少年サッカー

愛知県の名古屋市に本拠地を置く名古屋グランパスは、世界有数の自動車メーカーであるトヨタ自動車のサッカー部を前身とするクラブです。なおJリーグ開幕当初のクラブ名は「名古屋グランパスエイト」だったものの、2008年にクラブ名を「名古屋グランパス」に改称しています。

親会社のトヨタ自動車は売上高25兆円以上を超える世界有数の巨大な自動車メーカーで、日本企業の中ではダントツ1位の売上高を誇る大企業です。そして株式市場においても時価総額で国内ダントツトップの座をキープし続けていますが、Jリーグ優勝は1回のみで2015年にはJ2に降格してJ2を経験したような時期もあります。

では、なぜJリーグの中では親会社の資金力には見合わず弱いのかというと、幾つかのことが挙げられます。

まずはJリーグへの投資効果の薄さ(賞金が低いなど)により、親会社のトヨタ自動車が資金力をいかして高い移籍金を支払って世界的な選手を獲得することをしてこなかったことが挙げられます。ただし、この点に関しては、DAZNとJリーグとの契約により2017年よりJリーグへの投資効果が飛躍的に高まり、解決したようなところがあります。具体的には、2018年には15億円というJリーグ史上最高クラスの高い移籍金を支払って元ブラジル代表のFWジョー選手を獲得して、大きな話題となりました。

ただし、解決できていない問題もあり、プロサッカークラブの経営とは想像以上に大変であるといわれ、ワンマン経営にならずにファンを含めて様々な意見を柔軟に取り入れたりする必要があるといわれます。しかし、名古屋というクラブにはその柔軟性がなく、2016年には各所から小倉監督を解任すべきだという意見があがったものの、当時の社長は周囲の声には耳を傾けず独断で小倉氏を続投し続け、監督交代の時期が遅れたことが主な降格要因となりました。そのため、今後はフロントの能力の向上が強くなる上で重要と言われています。

資金力はある