サッカーの日本人選手 世界で通用しない根本原因

1993年のJリーグ発足以来、元日本代表の中田英寿をはじめ数々のスタープレーヤーがスペインのリーガ・エスパニョーラ、ドイツのブンデス・リーグ、イタリアのセリエAなどの海外チームに移籍し、活躍しています。日本人選手のレベルはこの25年で着実に向上しているかに見えます。

しかし日本のプロ野球からアメリカのメジャーリーグへ移籍した野茂英雄、イチロー、松井秀樹、黒田博樹、大谷翔平らの活躍に比べると、やや見劣りしてしまうのも否めない事実です。サッカーでは日本代表クラスの選手が次々と海外に挑戦し、テクニックや走力、高い順応性などの面では十分に通用しています。しかしリオネル・メッシやクリスチアーノ・ロナウドらと同列に扱われるような選手はいまだ出てきていません。

日本が勝てない原因

では日本人サッカー選手が世界で通用しないといわれる原因はどこにあるのでしょうか。大きな要因のひとつに日本人のメンタリティーがあると言われています。日本には古来から卑怯な振る舞いを好まず、正々堂々と戦うことを良しとする風土があります。サッカーは時にレフェリーを欺くようなプレーも必要とされますが、日本人も次第に順応しているとはいえ、徹底できない面があります。

また、ゴールを狙うべき場面でもパスを出してしまうなど時に相手ディフェンスを助けるようなプレーもいまだに散見され、ゴールへの執念や集中力の面で世界トップには及びません。このほかにもディフェンス時のマークの仕方やジュニア時代の指導方法なども海外とは異なる点が多く、それが世界で通用しない要因となっているようです。